シエンタの中古車は買ってはいけない?購入時の注意点や選び方を解説

2024.01.27

シエンタとは?

シエンタは、自動車メーカーのトヨタが販売しているコンパクトサイズのミニバンです。

国内の道路事情にあわせて5ナンバーサイズに収めながら最大7人が乗車できるミニバンとして開発されました。

シエンタの名前の由来は、スペイン語で「7」を意味するSiete(シエテ)と、英語で「楽しませる」を意味するentertain(エンターテイン)から来ている造語です。

シエンタの車名には、7人を楽しませるクルマ、という意味が込められています。

シエンタの特徴

シエンタは、ファミリー層を中心に人気を集めているミニバンで、主に次の特徴があります。

運転しやすいコンパクトサイズ

シエンタの現行モデルのボディサイズは全長4,260mm、全幅1,695mm、全高1,695mmで小型乗用車の5ナンバーサイズに収められています。

7人乗りのミニバンながらも取り回しがよく運転しやすいのが特徴です。

また、最小回転半径(ハンドルを最大限に切って旋回した時に一番外側のタイヤの中心が描く円の軌跡)は5.0mとなっていて、同クラスのミニバンの中でも最小級となっています。

乗り降りしやすい両側スライドドア

シエンタの後席には、初代モデルから両側スライドドアが付いています。

スライドドアは、狭いスペースでも乗降がスムーズにできるため、隣の車との間隔が狭いショッピングモールやスーパーの駐車場でも安心して利用できます。

また、両側にスライドドアが設置されていることで、路肩で乗降するときでも歩道側から安全に乗降することができます。

ゆとりある室内空間と多彩なシートアレンジ

現行シエンタの室内高は1,300mmあり、頭上空間が広くゆとりのある室内空間を確保しています。

また、7人乗りの2列目シートは、左右分割して前後スライドやリクライニング、折りたたみといった多彩なシートアレンジが可能なほか、3列目シートも左右独立して折りたたむことができるので、荷室を効率よく使うことができます。

先進の安全装備の充実

現行モデルのシエンタは、安全装備も充実しています。

衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を全グレードに標準装備しているほか、オプションで全車速追従機能付きのACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や、車線逸脱防止支援機能を装備することも可能です。

シエンタのグレード

シエンタのグレードは、年式やモデルによって異なるものの、いくつかのグレードが設定されています。

2024年1月現在の現行モデルのシエンタには、「Z」「G」「X」の3グレードが設定されています。

シエンタの各グレードには、7人乗りの3列シート仕様と5人乗りの2列シート仕様があって、ユーザーの好みや使用目的に合わせて選ぶことができます。

これに加えて、駆動方式ではハイブリッド2WDとハイブリッドE-Fourのほか、ガソリンエンジン2WDがラインアップされています。

シエンタ「Z」

「Z」はシエンタの最上位グレードで、充実した装備が特徴です。

現行モデルではワンタッチスイッチ付のハンズフリーデュアルパワースライドドアが標準装備されているほか、1灯の光源で切り替え可能なBi-Beam LEDヘッドランプやバックカメラ、オートブレーキ、レーンディパーチャーアラート、レーダークルーズコントロールといった安全装備が標準となっています。

加えてZグレードは、内外装でも上質な質感の仕様となっています。

特に内装では、シート素材に消臭・撥水撥油機能付のファブリック素材が使用されているほか、ステアリングホイールには本革巻き3本スポークを採用しています。

シエンタ「G」

「G」はシエンタの中間グレードです。

Zグレードと比較すると設定できない装備があったり、装備が簡素化されたりしていますが、安全装備は充実していてコストパフォーマンスに優れています。

現行モデルのGグレードの内装は、シート表皮にファブリックを使用しているほか、ウレタン素材のステアリングなどシンプルな設定となっています。

一方で、後席の乗降に便利なワンタッチスイッチ付のデュアルパワースライドドアが標準装備となっています。

シエンタ「X」

「X」はシエンタのエントリーグレードです。

全グレードの中で最も安い価格設定となっているため、内外装の装備は必要最低限となっていますが、エンジンやトランスミッションといった走行性能に関わる部品は上位グレードと共通になっています。

後席の乗降に便利なワンタッチスイッチ付のパワースライドドアは助手席側のみ標準装備となっています。

歴代シエンタのモデル

シエンタは、2003年に初代モデルが発売されて以降、ファミリー層を中心に支持され続けているミニバンで、現在は3代目モデルが販売されています。

初代シエンタ(2003-2015)

初代

初代シエンタは、5ナンバーサイズのボディに最大7人が乗車できる、新しいカテゴリーのコンパクトミニバンとして登場しました。

コンパクトで使いやすいボディに丸みを帯びたデザインが特徴となっていて、後席のスライドドアや3列シートがファミリー層を中心に人気を集めました。

シエンタの中古車 初代目モデルをさがす

2代目シエンタ(2015-2022)

2代目 中

2代目シエンタは、初代モデルのコンパクトミニバンの特徴を継承しながら、充実した安全装備を採用したモデルとなっています。

通常のガソリンエンジンに加えて、モーターアシストによるハイブリッドシステムもラインアップされ、使いやすさと低燃費を両立したコストパフォーマンスの高いクルマとして、初代モデルに引き続き人気を博しました。

加えて、2代目シエンタは2列シート5人乗りモデルを新たに設定したことで、幅広いニーズに対応しています。

シエンタの中古車 2代目モデルをさがす

3代目シエンタ(2022-)

シエンタ 中古車 3代目

2022年8月に再びフルモデルチェンジを行い、3代目となった現行モデルのシエンタは、初代モデルを連想させる丸みを帯びた愛らしいデザインを採用しています。

歴代シエンタのコンパクトミニバンの特徴を引き継ぎながらも先進の快適装備や安全装備が採用され、より進化したモデルとなっています。

シエンタの中古車 3代目モデルをさがす

シエンタの中古車に人気がある理由

シエンタは取り回しの良さと広い室内空間、良好な燃費性能を兼ね備えたコンパクトミニバンとして、中古車でも人気の高いクルマです。

シエンタの中古車に人気がある理由としては主に次の点があります。

ファミリー層に人気のコンパクトミニバン

シエンタは、5ナンバーサイズの小型乗用車枠に収まるコンパクトなボディサイズながらも、ゆとりのある室内空間とあわせて3列シートで最大7人が乗車できます。

加えて、後席両側にスライドドアを採用しており、狭い場所での乗り降りもスムーズにできることから、ファミリー層のニーズにマッチしたクルマとして中古車市場でも人気が集まっています。

流通台数が多く選びやすい

シエンタは中古車の流通台数が多く選びやすいことも人気がある理由のひとつと言えます。

シエンタは人気車種として新車の販売台数が多いことから、中古車としても多くの車が流通しています。

2003年から20年以上継続して新車が販売されていることに加えて、2回のフルモデルチェンジを行っていることから、買い替え需要により旧モデルが中古車市場に多く出回っています。

このため、シエンタの中古車は幅広い年式やグレード、価格から条件に合ったクルマを選ぶことができます。

安い価格帯の中古車も多い

シエンタは中古車市場でもファミリー層を中心に人気が高いクルマですが、特に初代のシエンタは新車販売価格が150万円前後からと乗用車の中でもリーズナブルであったことと、年数が経過しているため中古車相場も下落していることから、安い価格帯の中古車も多く、手ごろなファミリーカーとして現在も高い人気を持ち続けています。

シエンタの中古車を選ぶときの注意点

シエンタは20年以上継続して販売されていることから、さまざまな年式やコンディションの中古車が数多く流通しています。

そこで、シエンタの中古車の選び方について押さえておきたいポイントを紹介します。

現行モデルと旧モデルの違いに注意する

シエンタは2003年から現在も新車が継続して販売されているロングセラーで、初代、2代目、現行モデルの3代目と、3つのモデルが中古車市場に流通しています。

一般的に年式が古いほど価格は安くなりますが、コンディションや経年劣化の状態にも差ができますので価格を優先して選ぶときには注意が必要です。

また、装備や走行性能についても現行モデルと旧モデルでは大きな違いがあります。

特に、ハイブリットシステムは2代目シエンタから搭載されていて、低燃費で維持費も抑えられることから、中古車の中でも人気があり、相場も比較的高くなっています。

安全装備やボディサイズのほか、シートアレンジやパワースライドドアの設定なども、モデルチェンジごとに変更されていますので、旧モデルのシエンタを購入する場合は、現行モデルとの違いを比較しながら検討した方がよいでしょう。

グレードと装備の違いに注意する

先ほど現行モデルのグレードを紹介しましたが、シエンタには歴代モデルを含めて複数のグレードがラインアップされていて、それぞれ異なる特徴や装備があります。

例えば、エントリーモデルと上位モデルでは内外装の質感や快適装備などが異なります。

また、2WD、4WDの駆動方式やガソリンエンジンとハイブリッドの違いなどでも特徴が異なりますので、シエンタの中古車を選ぶときは、グレードと装備の違いに注意しながら希望する装備や機能とその優先順位を決めたうえで、予算にあった中古車を探すようにしましょう。

修復歴があるシエンタの中古車は要注意

シエンタの中古車を選ぶときは、修復歴の有無についても確認する必要があります。

修復歴車とは、事故などで自動車の骨格部分に損傷を受け、その修復を行った履歴がある車のことです。

修復歴車は損傷や修復の度合いによりますが、新車と比較して強度や安全性能が低下している可能性があります。

一見問題なく修復がされていても、時間が経つと修復した箇所の接合や防錆が不十分で錆や腐食が発生するケースも少なくありません。

このようなリスクも踏まえて、修復歴車は修復歴のない車と比較して中古車市場での査定価格には大きな差があります。

特にハイブリッド車の中古車の場合、事故などの影響によりハイブリッドシステムに損傷があると、思わぬ故障が発生する可能性があります。

修復歴車の購入を検討する場合は、修復している部位についての詳しい情報や、それ以外の部位は修復していない事を証明してもらえるコンディションノートなどの書面を残してもらうなど、誠実な対応をしてもらえる中古車販売店から購入することを強くおすすめします。

走行距離が多いシエンタの中古車は要注意

シエンタの中古車を検討する際には、走行距離を確認することも重要なポイントのひとつです。

一般的に走行距離が多い中古車は、エンジンやパーツの劣化が進んでいる可能性があります。

ただ、走行距離が多い場合でもメンテナンスがしっかり行われてコンディションが良い中古車もたくさんあります。

特に走行距離が多いシエンタの中古車を検討するときは、前のオーナーがどれだけ大切に車を扱っていたかを把握するために、整備手帳やメンテナンスの履歴を必ず確認することをおすすめします。

おすすめのシエンタの中古車

シエンタ現行(3代目)モデル(2022年~)

シエンタの中古車現行モデル

現行モデルのシエンタは親しみやすい丸みのあるフロントフェイスのデザインを採用しています。

コンパクトながら広い室内空間を持ちながら先進の安全装備を備えた、コンパクトミニバンです。

シエンタの中古車 現行モデルをさがす

シエンタ旧(2代目)モデル(2015~2022年)

シエンタの中古車 2代目

2代目シエンタは、精悍なフロントマスクのデザインに特徴があります。

2列シート車のモデルが追加されているほか、パワートレインはガソリンとハイブリッドシステムの2種類がラインアップされています。

シエンタの中古車 2代目モデルをさがす

まとめ

シエンタは、トヨタが2003年から販売しているコンパクトサイズのミニバンです。

最大7人が乗車できる広い室内空間を持ちながらもコンパクトで運転しやすいことからファミリー層を中心に人気があります。

シエンタは、20年以上新車販売を継続しているため中古車の流通台数も多く、価格も手ごろで選びやすいことから、中古車を検討している方も多いと思います。

一方で、新車と違って中古車は1台1台のコンディションが異なるため購入時には注意が必要です。

特に中古車を購入する際は信頼できる中古車販売店を選ぶことが重要になります。

グローバルクレストではシエンタをはじめさまざまな中古車をお取り扱いしています。

シエンタの中古車やそのほかの中古車をご検討の方はお気軽にご相談ください。

GLOBAL CRESTの中古車を探す