デリカミニはどんなクルマ？
デリカミニは、2023年5月から三菱自動車が製造・販売している軽自動車です。
デリカミニは、デリカシリーズのエントリーモデルとして位置付けられていて、SUVのような外観と広々とした室内空間を兼ね備えていることから、三菱自動車の中でも人気の高い車種のひとつです。
デリカミニの特徴
デリカミニには、個性的なデザインや広々とした室内空間、アウトドアシーンに最適な機能など、さまざまな特徴があります。
無骨さと愛嬌を兼ね備えたデザイン
デリカミニの最も大きな特徴のひとつに、ユニークなデザインがあります。
デリカゆずりのタフで力強いデザインでありながら、半円形のLEDポジションランプがあることで、可愛らしい愛嬌があるフロントマスクに仕上がっています。
広々とした室内空間
また、広々とした室内空間を持っていることもデリカミニの特徴の一つです。
室内高が最大で1,400mmと十分な高さがあるので大人4名がゆったり乗車できるほか、後席を倒すことで広い荷室スペースとしても使用することができます。
充実の快適装備
快適装備が充実していることもデリカミニの特徴です。
スライドドアやオートエアコンのほか、キーレスエントリーやプッシュスタートシステムなど、使い勝手の良い装備が充実しています。
また、シート生地には水や汚れに強く通気性のよい撥水シート生地を採用しているため、日常の使用はもとよりアウトドアやレジャーシーンでも安心して使うことができます。
優れた燃費性能
デリカミニは、優れた燃費性能があることも大きな特徴です。
加速時にモーターがエンジンをアシストするマイルドハイブリッドを全グレードに搭載していて、２WDの自然吸気エンジンのモデルでは、JC08モード燃費で26.7km/Lと軽スーパーハイトワゴンの中でもトップクラスの燃費性能となっています。
デリカミニの走行性能
デリカミニは、力強い加速と悪路でも想像以上の走破性を発揮する優れた走行性能を持っています。
エンジン性能
デリカミニには、自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類のエンジンがラインアップされています。
自然吸気エンジンは、最高出力52PS最大トルク60N・mと平均的な出力性能となっていますが、その分燃費性能に優れていて、JC08モード燃費で26.7km/Lを達成しています。
ターボエンジンは、最高出力64PS最大トルク100N・mと自然吸気エンジンよりも出力が高く加速性能に優れています。
そのため、高速道路での走行や坂道が多い場所でも安定した走行が可能です。
悪路走破性
デリカミニはスーパーハイトワゴンでありながら、悪路走破性にも優れています。
４WDモデルにはインチアップされたタイヤを装着することで、最低地上高160mmを確保しているほか、デリカミニ専用開発のショックアブソーバーにより車体の挙動を抑えることができるため、凹凸路面でも想像以上に安定して走行することができます。
このほかにも、滑りやすい道での発進をサポートするグリップコントロールや、急な下り坂でのブレーキ制御を行うヒルディセントコントロール（HDC）、坂道発進でのクルマの後退を防ぐヒルスタートアシスト（HSA）など、悪条件の一般道路でも有効なサポート機能が充実しています。
デリカミニのグレード
デリカミニには、2024年3月時点で4つのグレードがラインアップされていて、それぞれ2WDと4WDの駆動方式が選べるようになっています。
デリカミニ「G」
デリカミニ「G」は、自然吸気エンジンを搭載したグレードで、その中でも装備を簡素化して価格を抑えたエントリーグレードになります。
「G」はエントリ―グレードでありながらも快適装備は充実していて、イージークローザーとハンズフリー機能が付いた助手席側電動スライドドアや電動格納式ヒーテッドドアミラー、リヤビューモニター付ルームミラーといった便利な機能が標準装着されています。
デリカミニ「G Premium」
デリカミニ「G Premium」は、自然吸気エンジンの上位グレードです。
イージークローザーとハンズフリー機能付の両側電動スライドドアや運転支援機能のマイパイロットが標準で装着されるほか、助手席シートバックテーブル、前席のエアコンの冷気を後席に送るリヤサーキュレーターなどの快適装備も標準で装備されます。
デリカミニ「T」
デリカミニ「T」は、ターボエンジンを搭載したグレードで、その中でも「G」と同様に装備を簡素化して価格を抑えたグレードになります。
装備面では「G」グレードとほぼ同じですが、TがGと異なる点は、ターボエンジンと、パドルシフトが標準で装備されている点になります。
デリカミニ「T Premium」
「T Premium」は、デリカミニの最上位グレードです。
「G Premium」と同様に、Tグレードの標準装備に加えて、イージークローザーとハンズフリー機能付の両側電動スライドドアや運転支援機能のマイパイロットが標準で装着されるほか、助手席シートバックテーブル、前席のエアコンの冷気を後席に送るリヤサーキュレーターなどの快適装備が標準装備されています。
デリカミニの中古車に人気がある理由
デリカミニは新車価格が高い
デリカミニは、軽自動車でありながらSUVのような外観と広い室内空間を持つスーパーハイトワゴンです。
そのため、新車価格はグレードによって異なるものの、180万4000円から223万8500円と他の軽自動車と比べると高額になっています。
そのため、少しでも購入価格を抑えたいと思っているユーザーも多く、デリカミニの中古車に人気が集まっています。
中古車は納期が短い
デリカミニの新車を購入する場合、通常は注文から納車まで数カ月程度の納期がかかります。
一方で中古車であれば、車の状態や購入の条件によって異なるものの、店頭に在庫があれば契約から最短で3日から10日程度で納車してもらうことも可能です。
新車と比較して納期が短い点も、デリカミニの中古車の人気が高い理由のひとつです。
デリカシリーズのDNAを受け継いでいる
デリカシリーズのDNAを受け継いでいる点もデリカミニに人気が集まる理由のひとつです。
デリカミニは、デリカシリーズのDNAを受け継ぐコンパクトSUVとして開発されました。
オフロード走行を想定した悪路走破性とあわせて、デリカシリーズ譲りの力強いフロントマスクとスクエアフォルムを採用し、アウトドアを楽しむ人などをターゲット層としています。
そのため、デリカミニはアウトドアやアクティブなライフスタイルを好む多くのユーザーに支持されています。
デリカミニの中古車の選び方のポイント
デリカミニの中古車は、納期が短く購入しやすい一方で、新車と違って1台1台コンディションが異なります。
中古車購入時には注意が必要になりますので、ここでは中古車選びのポイントを紹介します。
グレードやオプション装備の違いに注意する
デリカミニの中古車購入を検討するときはじめに注意するポイントは、中古車は商品ごとにグレードや装備に違いがある点です。
新車はグレードやオプション装備を自分の希望に合わせて選択することができますが、中古車の場合はじめからグレードや装着された装備が決まっています。
このため、まずは、自分の希望するグレードや装備を絞り込んだうえで、条件に当てはまるクルマを探す必要があります。
このとき、メーカーオプションの装備については装着されていないものも少なくないため、あまり条件を絞りすぎると、希望する中古車が見つからないこともあります。
とくにデリカミニは新車発売開始から期間が短く、中古車の流通量も多くないため、希望グレードの条件を絞ったうえで、その中から気に入った車を見つける探し方がベターと言えます。
お買い得感がある未使用車がおすすめ
未使用車とは、ナンバー登録がされているものの、実際に使用していない状態の車のことを言います。
未使用であるため新車とほぼ変わらない状態ですが、ナンバーが取得されているため中古車と同じ扱いとなります。
未使用車は、新車とほぼ変わらない状態で購入費用を抑えられる点や、納期が早い点が主なメリットです。
デリカミニは、軽自動車の中でも比較的価格が高い車種ですが、未使用車であれば新車よりも購入費用を抑えられるため、中古車の中でもおすすめできる商品です。
修復歴があるデリカミニの中古車は要注意
デリカミニは新車販売開始からあまり期間が経過していないため、流通台数自体が少ないものの、修復歴車が販売されていることもあります。
修復歴車とは、自動車の骨格部分の修復を行った車のことで、外板パネルの修理や交換だけでは修復歴車になりません。
修復歴車は、一般的に修復歴のない車と比較すると販売価格が安い傾向があります。
一方で、車体の骨格部分に大きな損傷を受けていたり、一見問題なく修復がされていても、修復箇所の接合や防錆が不十分であったことで、時間の経過とともに錆や腐食が発生してしまう可能性がある、というリスクが存在します。
このような理由から修復歴車はあまりおすすめできませんが、購入を検討する場合は後のトラブルやリスクを最小限にするためにも、信頼できる販売店を探したうえで、書面などで修復歴の内容を明確に残してもらうなどの対応をお願いしましょう。
おすすめのデリカミニの中古車と兄弟車
デリカミニは、日産のルークスや三菱のeKスペースと共通のプラットフォームを使用している兄弟車です。
一方でデリカミニは、デリカシリーズのDNAを受け継ぐオフロード走行性能を高めたモデルとなっているため、外観と4WD車のサスペンションセッティングが他の兄弟車とは異なっています。
デリカミニ 現行モデル（2023-）
デリカミニは、3車種の中で最もSUVらしい外観が特徴です。
また、後席の居住性が良く、ラゲッジスペースも広いため、アウトドアやレジャーユースにも適しています。
eKスペース
eKスペースはデリカミニのベースとなった軽スーパーハイトワゴンです。
デリカミニやルークスよりも価格が安価で、シンプルなデザインが特徴です。
日産 ルークス
日産 ルークスは、デリカミニと同じくeKスペースをベースとした軽スーパーハイトワゴンです。
外観や内装はデリカミニとは大きく異なり、より上質なイメージを強調したデザインとなっています。
まとめ
デリカミニは、三菱自動車2023年から販売している軽自動車で、オフロード４WDのテイストと広々とした室内空間を兼ね備えたスーパーハイトワゴンです。
デリカゆずりのタフで力強いデザインと愛嬌があるフロントマスクが好評で、三菱自動車の中でも人気の高い車種です。
一方で、新車価格が高く納期がかかることから、デリカミニの未使用車や中古車にも人気が集まっています。
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