新古車(未使用車)と新車の違いは?メリット・デメリットについても解説

2023.06.30

クルマを購入するときの選択肢として、新車と合わせて新古車(未使用車)を検討している方も多いと思います。

そこで、今回は新車と新古車(未使用車)の違いについて、それぞれのメリット・デメリットをあげながら詳しく解説していきたいと思います。

そもそも新車とは?

新車ということばをよく耳にしますが、新車の厳密な定義については意外と知らない方も多いと思います。

まずは、新車について解説していきます。

新車はナンバー登録(届出)されていない車

そもそも新車とは、自動車メーカーから出荷された後に一度もナンバー登録(軽自動車はナンバー届出)がされていない未登録の状態の自動車のことをいいます。

日本では、登録や届出の有無で名称を分けていますので、自動車メーカーから出荷されて未使用の状態の自動車であっても、ナンバー登録(届出)がされた時点で、厳密には新車ではなくなります。

製造年数が経過しても未登録車は新車になる?

先ほど説明した通り、自動車が新車であるかどうかは、販売時点で登録されているかどうかによって判断されます。

ですので、製造年数が経過してもナンバーが未登録(未届出)の自動車は「新車」として扱われることがあります。

例えば、製造されてから後に未登録のまま在庫としてディーラーや販売業者などで長期間保管されている車があった場合、年数が経過していても新車として販売されるケースがあります。

特に輸入車では本国で製造後に日本に輸送されるまで期間がかかることから、1年以上経過しているモデルも新車として扱われることがあります。

新古車(未使用車)とは?

新車とよく比較されるものとして、新古車と呼ばれるものがあります。

新古車とは、中古車市場で扱われる車両のうち、比較的新しい年式で低走行距離のものと一般的には認識されています。

新古車と未使用車の違いは?

また、最近では登録(届出)済未使用車と呼ばれる車も、自動車販売店の店頭でよく見かけるようになりました。

新古車と未使用車でどのような違いがあるの?と思っている方もいるかもしれませんが、実は、新古車も未使用車もどちらも同じ意味合いで使われています。

以前は比較的新しい年式で低走行距離状態の中古車を”新古車”と呼んでいましたが、新車との区別があいまいで分かりにくい(優良誤認)という指摘から、 “新古車”という表現は使用せずに“未使用車”と販売表示するルールが定められました。

参考:自動車公正取引協議会「自動車公正競争規約集」

新古車(未使用車)と中古車は同じ?

日本では、新車については販売時点で登録されているかどうかによって判断します。

ですので、自動車メーカーから出荷後に未使用の状態であっても、ナンバー登録(届出)済の車を再販する場合は全て中古車になります。

つまり、新古車(未使用車)は中古車として扱われます。

ただ、中古車は使用年数や車両状態によってコンディションが異なりますので、ユーザーの視点から見ると新古車(未使用車)と中古車をひとくくりにして考えることは、違和感を持つ方もいると思います。

そこで、多くの自動車販売店では、中古車の中でも登録(届出)済未使用車は特定のカテゴリーとして区分して取扱いをしています。

新車を購入するメリット

新車を購入することで“新しい車を手に入れる”という満足感や優越感を感じる方は多いと思いますが、心理的なメリットのほかにも、新車を購入するメリットはたくさんあります。

グレードやオプションパーツを自由に選べる

新車を購入する大きなメリットの一つに、グレードやオプションパーツを自由に選べるという点があります。

一般的に中古車や新古車(未使用車)は、すでに完成された車として販売されているため、社外品のオプションをついかすることはできても、装備や色、グレードを変更することはできません。

その点、新車の場合は注文時にオーダーすることができるので、好きなボディ色や内装色、グレード、オプションなどを自由に組み合わせて選ぶことが可能です。

保証期間が長い

新車を購入する場合、保証期間が長いこともメリットの一つです。

メーカー保証については、新車購入時から一定の年数または走行距離まで、という条件で保証期間が定められています。

中古車でメーカー保証の期間が残っている場合はメーカー保証を受けることができますが、新車購入時から換算した残期間が保証期間となるため、新車と比較してメーカー保証を受けられる期間は短くなります。

独自の保証を提供している販売店もありますが、期間が長い保証や、範囲が広い保証については、大半が有償で保証を受けることになります。

オートリースで新車に乗れる

新車の場合、オートリースという選択肢があるのもメリットのひとつです。

オートリースはカーリースやサブスクとも呼ばれていて、購入せずに新車をリースして乗る(借りて乗る)という近年人気の乗り方です。

オートリースは毎月定額料金を支払うことで好きな車に乗ることができるサービスで、月額料金には、リース料のほか、整備費用や登録費用、自動車税、自賠責保険料、自動車重量税も含めることができます。

参考:GLOBAL CRESTのカーリース

新車を購入する場合のデメリット

新車の購入には多くのメリットがある一方で、デメリットと感じることもあります。

納車までに時間がかかる

新車を購入する場合のデメリットとしては、納車までに時間がかかるという点です。

新車の納期がかかる理由については色々ありますが、通常の新車は注文を受けてから生産に入るため、その分納期がかかるのが最大の理由です。

自動車は何万点もの部品で構成されているため、それらを組み合わせて製造するために一定の時間が必要になります。

また、特に人気のある車種は注文台数が重なることで、時間がかかる場合があります。

自動車メーカーは車種ごとに生産台数を綿密に計画したうえで、生産ラインを準備します。そのため、計画した生産台数を上回る注文が入った場合、納期が大幅に遅れてしまいます。

人気車種によっては年単位での納期が長くなることがあります。

中古車よりも価格が高い

新車は中古車と比べて価格が高い傾向があることもデメリットのひとつです。

中古車とはコンディションが異なるため厳密に新車と中古車を比較することはできませんが、新車は最新の技術や機能が搭載されているので、それに見合った価格が設定されています。

新古車(未使用車)を購入するメリット

新車以外でも新古車(未使用車)を購入する、という選択肢もあります。

新古車(未使用車)も新車とはまた違った購入メリットがあります。

GLOBAL CRESTで新古車(未使用車)を探す

納車までの期間が短い

新古車(未使用車)を購入するメリットには、新車と比較して納車までの期間が短いという点があります。

先ほどふれたように、新車は注文を受けた後に製造するためそれだけ納期がかかります。

一方で、新古車(未使用車)はすでに中古車として店頭に並んでいるため、購入後は登録手続きや整備などの時間があれば納車することができます。

軽自動車の新古車(未使用車)の場合、販売店や条件によっても異なりますが、最短3日で納車可能というお店もあります。

新車に近い状態の車が安く購入できる

新古車(未使用車)は新車に近い状態の車が安く購入できることもメリットのひとつです。

新古車(未使用車)はナンバー登録(届出)がされているため、中古車として取り扱いされていますが、未使用の状態で展示されているので、新車のコンディションに近い状態の車が殆どです。

価格に関しても登録済みであることから、取得時の重量税はかかりません。また環境性能割(取得税)に関しても、かからないケースや、かかっても新車登録時と比較すると低い金額で済む場合があります。

新古車(未使用車)を購入する場合のデメリット

新古車(未使用車)を購入するメリットがある一方で、新車と比較するとデメリットになる点もあります。

新車よりも初回車検までの期間が短い

新古車(未使用車)を購入する場合のデメリットとしては、新車よりも初回車検までの期間が短くなる、という点があります。

ナンバー登録(届出)済みの未使用車は、店頭に並んでいる時点で期間が経過しているためその分車検残の期間が短くなります。

展示している車の状況にもよりますが、新古車(未使用車)によっては登録(届出)から半年以上経過している車もあります。

グレードや色を選べない場合もある

新古車(未使用車)は、既に生産された状態の車であることから、ボディ色やグレードを変更することはできません。

希望するグレードや色などがある場合、条件に合った新古車(未使用車)を探してもらうしかありません。

新古車(未使用車)の在庫は限られているため、理想的な条件に合う車を見つけるまで時間がかかる場合があります。

新車はディーラー以外でも購入できる?

新車は新車ディーラーでしか購入できない、と思っている方も多いと思いますが、実はディーラー以外でも新車を購入することは可能です。

新車はディーラー以外でも購入できる

新車販売のルートとしてよく知られているのが、メーカー系の新車ディーラーです。

新車ディーラーはメーカーの正規代理店となっていて、取り扱いメーカーの新車を優先的に販売しています。

一方で正規代理店であっても、出店できる店舗数や地域には限りがあるため、サブディーラーと呼ばれる副代理店や、民間自動車整備工場、信頼できる中古車販売店を協力店として新車が供給されることもあります。

近くに新車ディーラーが無い場合や、信頼できる中古車販売店や民間自動車整備工場で新車の取り扱いをしている場合は、新車ディーラーでなくても購入が可能です。

GLOBAL CRESTで新車を購入するメリット

GLOBAL CREST加盟店には、新車を取扱いしている店舗が数多くあります。

GLOBAL CRESTで新車を購入するメリットとしては、メーカーにこだわらず新車を選ぶことができる、という点です。

新車ディーラーでは、通常取扱しているメーカーの車しか購入することができません。ほかのメーカーの新車と比較検討をしたい場合は、取り扱いしているメーカーの新車ディーラーに出向く必要があります。

一方で、GLOBAL CRESTでは、メーカーに関係なくいろいろな新車を比較検討することが可能です。

メーカーに関係なくお客様のご要望やご希望に合った新車をおすすめすることができます。

またGLOBAL CRESTでは、新車オートリースにも対応しているほか独自の保証やアフターサービスも万全な体制で対応できることもメリットになります。

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まとめ

新古車(未使用車)は、新車に近いコンディションの状態ですが、ナンバーが登録(届出)済のため、厳密には中古車として取り扱いされています。

新古車(未使用車)は新車と比べると納期も早く価格が安いというメリットがありますが、新車は自由にオプションが選べるほか、オートリースで車に乗る、という選択肢もあり、それぞれに特長とメリットがあります。

GLOBAL CRESTでは、新古車(未使用車)はもとよりすべての新車もお取り扱いしていますので、お気軽にご相談ください。